不登校になってしまい、外出することが困難に。
運動もできず、食事もきちんととれないまま、、、
自分の家族がこんな状態に、、、
とても心配ですよね。
少しでも外に出られるようになって欲しい。
でも、どうしたらいいの??
どうしてあげたら外に出られるようになってくれるの??
どうもこんにちは。
ルキアです。
今回は、外に出られなくなってしまった人を再び外に出られるようにしてあげるには、どうしたらいいのか。
支えるためには何をすればいいのか、元不登校だった僕自身が親にしてもらった実例をもとにお話ししたいと思います。
外出を拒絶する理由
まずはじめに、なぜ外に出ることを拒絶してしまうのか。
僕の当時の心情を一例として説明します。
強いストレスにさらされたことにより、閉じこもり逃れることで、自分を守ろうと必死になっている状態。
体はいうことを聞かず、心は乱れつくしボロボロ。
初めは、学校に行くことに対する拒絶。
その後、一歩でも外に出たら無理矢理登校するしかなくなることにより、拒絶反応は、外へ出ることに対してのものへ変わっていきました。
外に出たら苦痛が待ってる=外出への拒絶・恐怖
となっていったわけです。
一度その意識が芽生えてしまったら、取り除くのは容易ではありません。
では、その恐怖を和らげてあげるにはどうしたらよいのでしょうか。
僕が外に出られるようになるまで
外に出られなかった僕がどのように克服したのか。
動けなくなり自分では何もできず嘆く中、親が諦めずにあの手この手で寄り添い続けてくれました。
それが少しずつ、外に出ることへの恐怖を和らげていったのでしょう。
では、どのような流れを経たのか、お話しします。
キッカケ
何もできなくて苦しんでいた頃、ふとリビングにあるピアノを久しぶりに弾きたくなり、弾くことにしました。
それを聞いていた母が、寝込んだまま何もできなかった僕がピアノを弾くことができたのに感動して、とても喜んでくれたのです。
これだけのことでも、何かができるということへの喜びが芽生えるキッカケには大きいものでした。
それからは、心が乱れた時や辛いときは、頭を空っぽにしてピアノを弾き、気を紛らわすようになりました。
何にも囚われず好きな曲を弾き続けることで、不要な感情を捨てて没頭できるため、毎日ピアノを弾くことが習慣となっていきました。
この時間だけが息抜きとなり、僕にとって大切な時間でした。
今でも、考えがまとまらないときや嫌なことがあった時に、この時間を作っています。
運動の楽しさを知る
ある時、長い間運動をしていないことで体が壊れるのを心配した母が、座ったままでいいから部屋でキャッチボールをしよう、と言いました。
動かなきゃ体がやばいと自分でも感じていたため、少しでも動いてみることにしました。
ビニール製の軽いカラーボールを投げ合うだけですが、やってみると意外と楽しく、1時間ほど続けたことで、母が先に疲れてしまい、その日の運動を終えました。
それからは、ほぼ毎日、お風呂に入る前に数十分キャッチボールをするというのを、続けるようになりました。
そして、徐々に体を動かすことが楽しくなり、キャッチボールをするだけでなく、
羽根つきのように、落とさないよう手ではじき合う遊びをするようになり、アグレッシブに動くことができるように。
しばらくして、夜に部屋でドタバタするのもあまりよくないし、家の前でバドミントンでもしてみない?と提案されました。
バドミントンをするため、夕方に外へ出たのが、不登校になってからはじめての家の外でした。
気候のいい日は、家の前でバドミントンをするというほんの小さな外出ですが、これが自分にとって大きな一歩でした。
外出することの克服
少しずつ家の外に出ることへの拒絶が薄れてきていた中です。
ある日、母が、ランチでいいとこの焼肉食べに行かない?と言いました。
「ッ!?…焼肉…だと…!?」
そう、僕は単純でした。
肉の誘惑には絶対かないませんw
不登校をきっかけに食欲が減退していたものの、
僕が、昔から食べるのが大好きだったことをよく知っている母が、とびきりのご褒美を用意してくれたのです。
外に出ることへの抵抗はまだあったものの、不登校になってからはじめての本当の外出を決めました。
久々の外出、久々の外食。
僕は、外出できたことの達成感と謎の高揚感に満たされ、たらふく肉を頬張りました。
いや、あれはほんとに美味かった、まじで。
この外出を、ある種の成功体験としたことで、外出への抵抗感が消え、買い物に同行したり、お出かけすることができるようになっていきました。
今では、なんの気なしに一人で遠出したり、買い物に行ったりしています。
これが、僕が外出を克服した経緯です。
サポートにおいて大切なこと
外に出てもらうためのサポートをするにおいて、絶対に知っておいてほしいことがあります。
それは、”焦りは禁物“ということです。
急いては事を仕損じるということわざがあるように、焦ってしまっては、何もうまくいきません。
外に出る心構えができていないうちに外出を誘われても、いやなだけですからね。
順序・段階がとても大切です。
ゆっくり、本人のペースに沿って支えてあげるようにしてください。
まとめ
外に出られないことで、肉体的にも精神的にも、悪影響が出てしまいます。
それを断ち切るためには、家族の支えが必要です。
閉鎖的になった心を少しずつ優しく開いてあげてください。
そうすれば、心の障壁も少しずつ溶けてきてくれることでしょう。
僕の経験談を、より良いサポートへ役立てていただけたら幸いです。
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